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長編小説を書けないあなたにも! 長編の書き方が分かる記事5選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。

前回の記事はこちら

長編小説の書き方とストーリーについてわかる記事をお届けします。

ストーリーとは物語。小説や脚本の筋のことを言います。また、ストーリーにおける構成方法はいくつかあります。
「起承転結」「序破急」「ハリウッド式三幕構成」などがありますが、書く物語のサイズや長さによって合う合わないということもあります一番いいのは好きな作品がどの方式が当てはまるのかを考えながら読んでみることです。自分が好きな物語のリズムはその構成によるものだからです。

そもそもストーリーとはなんなのだろうか?

まず、ストーリーとは何なのかについて学んでみましょう。

「ストーリーは、人間がコミュニケーションに用いるどんな手段でも表現できる。演劇、小説、映画、オペラ、パントマイム、詩、踊り。どれもストーリーという儀式の立派な形式で、それぞれが独自の喜びを与えてくれる。歴史のその時々において、どれかの形式がひときわ注目を浴びたこともある。十六世紀は演劇、十九世紀は小説、二十世紀はあらゆる芸術が融合された映画の時代である。スクリーン上で最も力強く雄弁な瞬間を作り出すのに、ことばによる描写は必要ないし、演じるための台詞も必要ない。混じりけのない静かな映像があれば事足りる。文才が用いる素材はことばだが、ストーリーテリングの才能が用いる素材は人生そのものだ。」


長編を最後まで書くためのコツ、三幕八場構成を学ぼう

これを読めば長編が最後まで書けます! 「三幕八場」の考え方を学びましょう。

「日本のラノベだと主人公が受け身の作品も多いんですが、アメリカのドラマでは基本的に主人公は何かをものすごく欲しがっていて、困難なことを望んでいるほど、強烈な主人公になる。だから、「主人公が欲しがっているもの」をきちんと決めて、手に入れるまでの障害の強弱と、それによって主人公がどう変化していくのかをちゃんと書きましょうね、というのが「三幕八場」の考え方です。」

『スター・ウォーズ』の1本目(エピソード4)を例にとって作家・脚本家の堺三保さんが丁寧に説明してくださっています。また、「エピソード4」を観てから読んでみるとさらに理解度が上がるのでオススメです。
主人公の前に立ちはだかる「障害」を難しくしていくことで作品がおもしろくなるかどうかが決まります。この「三幕八場」を自分の作品に当てはめると足りない部分がわかってきます。


ストーリーを盛り上げるコツ、登場人物の内面に注目しよう

どうしたら盛り上がるストーリーが書けるのでしょうか。

「昔話のほとんどは単純です。物語に起伏がありますが、大人が読むとどうもなにか物足りません。それは「人物の感情と葛藤が描かれていないこと」が原因です。」

「平坦なストーリー=つまらない」ではないし、「複雑なストーリー=面白い」というのは皆さんもいろんな作品を読んだり見たりして知っていることだと思います。それはストーリーの中で登場人物たちの内面(エモーション)が描かれているか、いないかによるものです。


小説を書き上げるコツ、まずは最後まで書ききろう

「登場人物の頭の中にあることばっかり書いて、本人が動いてないとそうなりがちですよね。何も起こってないのに、すごくダメなやつが突然良くなることはないので、そこにはちゃんと良くなっていくだけのエピソードを挟まないといけない。」

最後のほうで疲れてきちゃって「もういいや!ここで終わらせちゃおう!」と投げたように感じられる作品は絶対に読者にバレます。投稿サイトにアップする時も新人賞に応募する時も、最後までしっかり書き上げた作品を読んでもらいましょう。


小説の終わり方のコツ、読者のエモーションを盛り上げよう

自分の小説をどうやって終わらせればいいのかわからないことも多いですよね。

「美味しい食べ物でも、デートの別れ際でも、あと一口食べたい、もうちょっとお話していたいというところで切り上げるのが一番印象に残るし恋しさが深まる。同様に、小説も「あともうちょっとだけ読みたい」というところで切り上げるとグッと面白さが増す。」

最後までしっかり書ききらずに、その前で削って締めるという「完全に終わらせない終わり」方をすると、読者のエモーショナルを盛り上げることができます
終わり方次第で作品の印象はまったく違うものになります。終わり方が印象的だった作品や好きな作品を思い浮かべてみましょう。どんな終わり方が好きなのかをまず知りましょう。

「monokaki」は、エブリスタが運営する「物書きのためのメディア」です。

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