デビュー作を読む

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喪失とともに|木村綾子

 梅雨があけ、夏が来た。  この季節の訪れは、ほかのときより少しだけ、私を緊張させる。東…

もしも、が叶ってしまうことの恐怖|木村綾子

 願わくは過去に戻って未来を変えたい、だとか、パラレルワールドのような世界でまったく違う…

女、ふたり、東京の場合。|木村綾子

 これは私がよく知っている女ふたりの東京の話。  ふたりは幼馴染だった。高校を卒業すると…

言葉で残すということ|木村綾子

 その本を読まなかったら思い出さなかったであろう記憶が、あざやかに蘇る瞬間がある。  自…

にぎやかな孤独|木村綾子

 このごろよく、祖母と話をしている。  彼女が90歳を越え、もうほとんどのことを忘れてしま…

もう来ない「迎え」|木村綾子

 今年のお正月も田舎に帰って過ごした。大学進学を機に上京したのが19歳になる年だったから、…