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Web小説書籍化クロニクル

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#電子書籍

2019-2022年のウェブ小説書籍化② 日本のウェブ小説における有料販売の歴史、中国・韓…

日本のウェブ小説サービスにおける有料販売の歴史 2010年代後半に日本にやってきた「北米型チ…

2016-2018年のウェブ小説書籍化③ SF系ウェブ小説の書籍化と純文学が狙った「足し算」…

 2016年から2018年にかけては、広い意味での一般文芸に含まれるSFと純文学でもウェブ小説書籍…

2014年&2015年のウェブ小説書籍化(前編)なろう系がラノベになり、ライト文芸にウェ…

なろう系作品のヒットによって大人の読者が顕著に目立つようになった 2014年と2015年はセッ…

2000年代後半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史

第二次ケータイ小説ブーム 『天使がくれたもの』『恋空』『赤い糸』 今回から全3回にわたっ…

2000年代前半のウェブ小説書籍化(後編)|飯田一史

「楽園」での高評価を受けて新人賞投稿に至った米澤穂信『氷菓』 自費出版やモバイルサイトの…

2000年代前半のウェブ小説書籍化(前編)|飯田一史

 98年に個人サイト上で連載が始まり、01年12月に自ら制作費を投じて作った同人版刊行を経て、…

90年代ウェブ小説の書籍化|飯田一史

 オンライン小説の歴史は、パソコン通信やインターネットなどオンライン通信の歴史と同じくらいの長さがある。  たとえば1981年元旦に発足した小田原マイコンクラブのBBS「マイコンセンター」上に原田えりかによって85年8月頃から約3年にわたって毎日、全1038回書かれたSFファンタジー「シシャノミルユメ」がおそらく日本初のオンライン連載小説だろうと目されている(小口覺『パソコン通信開拓者伝説』小学館、98年、48-52p)。  本来ならばストレートにオンライン小説、なかでもW