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短編小説を楽しめるコンテスト! 「超・妄想コンテスト」のひみつ|エブリスタ便り 4月号|monokaki編集部

「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。

小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。
今月はエブリスタのコンテスト運営チームより、エブリスタの人気企画「超・妄想コンテスト」のひみつをお届けします。


こんにちは! エブリスタ運営チーム、アルバイトのみっちゃんです。
エブリスタに入社する前からときどき小説を書いてはコンテストに応募していましたが、見事に全滅でした(泣)。
そんな私がよく狙っていたのは「三行から参加できる 超・妄想コンテスト」。お題が面白くて、ついつい書きたくなっちゃうんです。

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超・妄想コンテスト、通称妄コン。落ちっぱなしでは悔しいから、入賞のコツを知りたいです。選考担当の人にこっそり聞いてみようかな?
そんなことを考えていると、オフィスに湧き出る泉から光が……!
光に包まれながら「コンテストの女神様」が現れました。

みっちゃん:わあびっくりした! あなたはもしかして、エブリスタのコンテストのことならなんでも知っているという、コンテストの女神様!?

女神様:あなたが落としたのは、「超・妄想コンテスト」大賞受賞のお知らせが届いているこのスマホ? それとも特に何も届いていないこっちのスマホ?

みっちゃん:いや、そういうのいいんで。スマホ返してください。愛猫の写真とか入ってるんです。

女神様:猫の写真!? 見たい! 猫種はなに?

みっちゃん:急に距離詰めてきますね!? そうだ、猫の写真を見せてほしければ「超・妄想コンテスト」のひみつを教えてください。じゃないと見せてあげませんよ?

女神様:くっ……わかったわ。

みっちゃん:屈するのが早いな。

教えて女神様①「超・妄想コンテスト」って何ですか?

みっちゃん:そもそも「超・妄想コンテスト(以下、妄コン)」って、どういうコンテストか改めて教えてもらえますか。

女神様:「妄コン」は二週間に一回、エブリスタで行われる短編小説コンテスト。気軽に小説執筆に親しんでほしいという理念で運営されているの。だから100字でも参加できるのよ。

みっちゃん:100字からって、すごく気軽ですね。

女神様:一回につき1000作品以上が応募されることもある人気の企画よ。「妄コン」で小説を書き始めた人や、友達と一緒に応募して楽しむ人、「妄コン」でWeb小説に慣れたあとに長編を書き始め、単独での書籍化デビューを叶えた人まで、いろいろな活用の仕方をされているコンテストなの。

みっちゃん:「受賞作品はエブリスタの短編小説シリーズ『5分シリーズ』に収録される可能性があります」って書いてありますが、「可能性」って? 書籍になるの? ならないの?

女神様:「妄コン」受賞作の中から、テーマごとに選ばれた作品でできた短編小説の書籍シリーズが「5分シリーズ」よ。短編でも書籍化の夢があるのが「妄コン」なの。
「妄コン」は同じお題でオールジャンルが競うコンテストだけど、「5分シリーズ」はテーマごとの書籍。選定の切り口が違うの。

みっちゃん:えーっと、つまりコンテストを何回もやって、たくさんの受賞作の中からテーマごとに選んで本を作っているっていうことですね! ん? 最初からテーマごとに募集して本にした方が早くないですか?

女神様:「妄コン」に気軽に参加して、書くことを楽しんでほしいからよ。書籍にすることが前提だと、書きたくなるようなお題にならないかもしれないもの。それに、コンテストはたくさん開催したいけど、二週間に一回本を出すわけにもいかないしね。

みっちゃん:確かに、「妄コン」のお題って創作意欲を刺激するんですよね! 「オンライン○○」「足あと」「この仕事を始めた理由」「花言葉」とか、見た瞬間にお話を考えたくなっちゃう。


教えて女神様②選考のひみつを教えてください!

みっちゃん:次は選考について聞きたいです! 最初はPVやスター数とかで足きりがあるんじゃないですか? 二週間に一回のコンテストなんて大変だし。

女神様:これは何度でも言いたいんだけど、全部読んで選考しているわよ。大変だけど、ここは外せないポイントよ。

みっちゃん:そうなんですか!? たとえば、新人さんの作品は優先して選考してもらえるとか、毎回がんばって出してる人は優先して選考してもらえるとか、そういうのもないんですか?

女神様:全部平等に選考しているからまったくないわね。選考スタッフのひとりは「ペンネームで判断を狂わせたくないから、ペンネームは見ないようにして読んでいる」と言っているわ。でも、初めての人が気軽に参加してもらえるように、「ピックアップルーキー」という賞を設けているの。エブリスタに登録して3か月以内の人は、この枠に選ばれる可能性があるわよ。


教えて女神様③文字数ってどれぐらい書けばいいんですか?

みっちゃん:うーん、裏技はないのかあ。あっ! でも、受賞作を見ると三行のものはほとんどなくて、結構文字数が多めの作品が選ばれている気がしますよ。これって、三行からと言いながら実は長いやつを優先的に選んでるとかじゃないんですか~~??

女神様:いちいち裏技を探そうとしてくるのね……結論から言えば、文字数は選考基準にまったく関係ないわ。

みっちゃん:でも、受賞作は長くないですか?

女神様:そうね……みっちゃん、100文字で私を泣かせてみて。

みっちゃん:えっ? えっと……うちの猫、子猫のときに母が友達からもらってきたんですけど、最初なかなか懐いてくれなくて、ごはんも食べてくれないし困ってたんですが、あるとき私が熱を出して寝込んでたら、様子がおかしいと気づいたのか猫が突然……あーんもう100字超えちゃったー!

女神様:そ、それで!? 猫ちゃんにいったい何が!?

みっちゃん:後で教えてあげますから! 何がしたいんですか!?

女神様:こほん。今とても難しかったでしょう? 短ければ短いほど、人の心を動かせるかどうかの難易度が上がるのよ。100文字で感動させるのと、8000文字で感動させるのとでは、前者のほうが圧倒的に難易度が高いの。もちろん、8000字で感動させる作品を書けることは素晴らしいことよ。だから、選考基準はあくまで人の心を動かすかどうかだけど、その基準で作品を選ぶと、結果的に長めのものが選ばれることが多いかもしれないわね。

みっちゃん:つまり、長いものを書いたほうがいいってことになりますか?

女神様:長くすりゃいいってものではないのよ。くれぐれも文字数を水増しするようなことはしない方がいい。その物語に適した文字数があるはずということがこの記事にも書いてあるから、読んで勉強するといいわ。まずは人の心を揺さぶる作品を書けるようにがんばってちょうだい。その結果、長くなるかもしれないし、もしかしたら100文字の大傑作が書けるかもしれない。選考スタッフもいろいろな文字数の作品が読みたいそうよ。実際に短めの作品が受賞する回もあるわ。

みっちゃん:なるほど、「文字数は目的じゃなく手段」って記事にも書いてありますね!

女神様:俳句や短歌は少ない文字数で人をハッとさせたりするわよね。そんな作品も待っているわ。「妄コン」には「超短編賞」という賞も設けているので、狙ってみるのもいいかもね。

みっちゃん:女神様……私、受賞したさに大切なことを忘れていました。裏技を探すんじゃなくて、まずは読者に感動したり、びっくりしたりして楽しんでもらうのが大事ですよね。

女神様:そうよ! その調子。さあ、私に猫の写真を見せて、さっきの話の続きを聞かせて! とても心が動く予感がするわ!

みっちゃん:そうだ! せっかくだから猫の話をしっかり書いてエブリスタにアップしちゃおう♪ 読者の皆さんの反応が楽しみだな~。さーて、そうと決まればさっさと帰ってエブタイムだ♪ 女神様、ありがとうございました! さようなら!

女神様:あっ、待って! 行かないでー!

おしまい

三行から参加できる 超・妄想コンテスト

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