当欄は、編集長の有田が振り返って語る、monokakiの「編集後記」です。

今月は、まず読者の皆さんへのお知らせから始めたいと思います。
2018年3月の「monokaki」創刊から、これまで2年あまり編集長を務めてきましたが、今月いっぱいで編集長が交代することになりました。
突然のお知らせで申し訳ありません。会社の組織変更と、それに伴う配置替えが理由です（特におもしろみもない無味乾燥な理由で、これまたすみません……）。

まだまだ仕込み中の企画、やりたい連載もたくさんあったので、正直編集部を離れるのが残念な気持ちの方が、当初は大きかったです。
が、皆さんのお陰でこの2年、monokakiは大きく成長し、ほかに類を見ないくらい愛されるサイトに育ちました。より多くの読者さんに読んでもらうためにも、トップが変わって新しい風が入ることを、今は楽しみにしています。

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後任の編集長は、人気連載「Web小説の森」でもおなじみの編集マツダが務めます。連載を読んでもらえばわかるように、私の何倍もWeb小説に関する知見を持ち、80万部を突破した「5分シリーズ」や京都本大賞を受賞した『京都府警あやかし課の事件簿』など、数々のエブリスタ作品をヒットに導いたWeb小説プロデューサーです。
ずっと作家さんと併走してきた彼女だからこそ作れるあたたかい記事を、きっと届けてくれるでしょう。

そして、編集長交代に伴って、来月からサイト自体もリニューアルすることに決定しました！
以下が新しいURLです。
https://monokaki.ink/
note proを利用し、これまでサイト更新や素材作成などに使っていた時間も記事の制作にあてることで、より多彩な情報をお届けしていきたいと思っています。

偶然ですが、新型コロナウイルスの感染対策のため、エブリスタは現在全社員がリモートワークをしています。普段とはちがう業務フローを作っていくなかで、よりカジュアルに更新できるnoteにプラットフォームを移したことは、早速良い効果を生んでいます。
noteアカウントをお持ちの方は、ぜひフォローしてください。過去記事も順次移設していますので、これを期に読み返したり、気になったものは「スキ」を押していただけると嬉しいです。

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前回、2020年1月末の更新から、この3か月ですっかり世界の様相は一変してしまいました。
誰にも会うことができなかったり、本業がなくなってしまったり、強い不安を抱えている方もたくさんいらっしゃると思います。行政や医療のように目に見える形で、そういった方々を助けることができないことを歯がゆく思うこともあります。

同時に、「こんなときなのに……」ではなく、「こんなときだからこそ」、フィクションや創作にできることがあればいいと、半ば祈るように思います。オンライン・オフライン問わず、日記をつける人が増えているそうです。また、外での娯楽にアクセスしにくくなったことで、久しぶりに小説を手に取る人も増えているのではないでしょうか？

読んだり書いたりすることで慰められる気持ちがあるなら、それを応援していくのが私たちの仕事です。そんな「いま」の気持ちやできごとを、共有するための企画なども行っていますので、興味のある方は覗いてみてください。一見とるにたらないような、個人的なお話をこそ聞きたいなと、個人的には考えています。

今年の6月で、エブリスタはサービスオープンから10周年を迎えます。世界にはたくさんの小説投稿サイトが存在しますが、10年以上続いたものと考えると、数えるほどしかありません。それだけの長い間、書き続けてくれた作家の皆さんに、改めて御礼を言いたいです。

「ストーリーを作る技法が学べる。創作上の悩みが解消される。書きたい気持ちに火がつく」。

monokakiはどんなときも、皆さんの創作意欲を後押しする存在であるとお約束します。
新しいサイトでも、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

*本記事は、2020年04月30日に「monokaki」に掲載された記事の再録です。