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魅力的な主役/脇役が重要! 小説のキャラクターの作り方が分かる記事7選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡って小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものを公開します。

前回の記事はこちら

キャラクターの作り方についてわかる記事をお届けします。

魅力的なキャラクターがいるか、いないかで読み手の反応はまるで違うものになってきます。また、キャラクターの設定は物語に大きく関与するため、書き始める前にできるだけ詳細を決めておくと書き進めていく中で、キャラクターや物語がブレずに済むということがあります。
登場人物はどんな姿をしているのか、どんな性格でどんな家族構成なのか、何を求めているのか、なにをきっかけに冒険に出るのかなどをまとめてみましょう。
主役だけではなく、脇役、敵役それぞれにどんな役割が求められるのかは物語の展開にも関わってきます。主役を魅力的に見せるためには敵役や脇役の存在もかなり大きなものとなってきます。

魅力的なキャラを作るためのコツ、あなただけのキャラクターを作ろう

好きなキャラクターを三人挙げてみてください。「好きな人」「気になる人」「この人キャラ濃いなー、と思う人」を同じ作品世界ではないところから選んでみてください。
ワークシートがダウンロードできるのでこちらを使ってあなただけのキャラクター作りに活用してください


キャラクターの魅力を増すコツ、最初にキャラクターについてしっかり考えよう

自分のキャラには魅力がない気がする……そんなあなたはこの記事を読んでください。

「私のオススメは、キャラクターの”人生”まで考え抜いておくことです。物語が始まるまでに、どういった日々を送ってきたのか? 趣味は? 好きな食べ物は? 嫌いな科目は? どんな細かい部分でも、聞かれたら何でも答えてあげられるくらいに、キャラクターについて考えてあげてください。考え抜いてあげてください。」

キャラクターは物語の中での「選択」や「行動」の積み重ねでより魅力的になっていきます。そのためには、キャラクターがそれまでどんな人生を歩んできたのか、人間関係だったのかを設定しておくことで、「選択」や「行動」が決まってきます。


物語における必然性とはなにか? キャラクターを考え抜くことが力になります

キャラクターに大切なのが「必然性」です。

「できるだけ簡潔な文章でたくさんの情報を読者に渡すには、無駄な要素を排し、各要素同士に関係性を持たせることが重要になります。「設定に必然性がある」作品というのは、蜘蛛の巣のように張り巡らされた設定同士が互いに関係し合い、総体として物語を支えている作品のことです。」

ストーリーに必要のない設定がいくら盛られていても、読みにくいだけで読者は別に楽しくありません。無駄に長い文章は読者には苦痛になってしまいます。
キャラクターに必要な「設定」はストーリーと深く関連しています。キャラクターを考え抜くと物語も作りやすい一面があります。どちらが先でもいいですが、最終的にはどちらも作用してきます。


キャラクターの作り方のコツ、類型をうまく利用しよう

他にもキャラクターの作り方にはコツがたくさんあります。

「1万人とカブらないように頑張って組み立てたら、それはおそらく「這い寄る混沌」的な存在になってしまうだろう。それはそれでアリだけど、人間(的)な範疇でキャラを作りたいとなったら、もう絶対に、確実に、どこかはほかの誰かとカブる。」

キャラクターが他の作品のものとカブってしまうことを恐れずに、その「類型」を使うことでうまくキャラ作りをしてみましょう。その中で細かい自分だけの設定を考えていくとキャラがブレなくなっていきます。神は細部に宿ると言いますよね。


キャラクターをテンプレにしないコツ、記号的に描かないようにする

自分の小説のキャラクターが、テンプレキャラになってしまうお悩みをお持ちの方も多いと思います。

「読者がそのモブキャラにひっかかりを覚えるなら、無駄に情報量が多いのかもしれません。削るか、もっと情報量を減らして最小限の描写にしましょう。」

昔からあるテンプレなセリフを使ってしまうと、読者に「キャラクターが記号的に描かれている」と言われる可能性があります。
テンプレから遠いものを選ぶのが最善手になります。主人公の性格などを表すようなシーンならシチュエーションを変えるのも手です。


キャラクターの小さな物語をたくさん作って、オリジナルな造形を作ろう

キャラクターを魅力的に見せるためには、設定だけではなくこんなことが必要です。

「キャラは設定だけで魅力があるとかないとか言えるものではない気がします。書き手自身がキャラクターをリアルな手触りのある人間として実感できてこそ、そのキャラならではのオリジナルなドラマが生まれてくるのではないでしょうか。」

作品に書くか書かないかは決めなくてもいいですが、その登場人物のいる風景を想像し、小さな物語をたくさん量産することでより魅力的なキャラクター造形を作ることができます。小さな物語を量産していくと、次第に大きな物語も生まれるきっかけになるかもしれません。


キャラクターの魅力を磨くコツ、人間に興味を持って観察してみよう

「ジャンプ」に出てくるような魅力的なキャラが書いてみたいですよね。

「ジャンプ」は主人公が成長するのが王道ですよね。それは一番応援できるキャラクター造形だからだと思います。キャラクターの魅力を磨くためには、人に興味を持つことが一番の近道です。」

魅力的なキャラクターにはプラスアルファの奥行きがあるかどうか。そのためには典型的な表現を控えること、人間観察などをしてあの人はなぜこんなことを言うのか、行動するのかを考えるのかいい訓練になりそうです

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