小説投稿サイトで得られるチャンスの形|エブリスタ便り 2月号|monokaki編集部
「エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。
小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。
今月はmonokaki編集長の松田が、小説投稿サイトにおけるチャンスについてお届けします。
こんにちは。monokaki編集長、兼、小説投稿サイトエブリスタ運営の松田です。
今回はエブリスタが掲げる、「作品が埋もれない」という約束について書きたいと思います。
小説投稿サイトを運営する私たちにとって、最も怖いことは何だと思いますか?
それは「キラキラ光る作品が、誰にも発見されずにインターネットの海の中で漂ってしまうこと」です。
理想をいえばすべての作品が輝いてほしい。少なくとも、輝くためのチャンスが多くあるべきだと思います。
小説投稿サイトで読まれるのはもちろんのこと、サイトを起点に出版、映像化など、その作品の魅力が最大限になる形で羽ばたいていってくれればと願っています。
近年の傾向としてはエブリスタの投稿作品が、Webコミックの原作として次々と羽ばたいています。
それだけではありません。書籍化もコミカライズも未発表のものがまだまだたくさん予定されていますし、それに留まらずに日々、新しい作品を探しています。
ほかにも、私たちは以下のようなことをしています。
・さまざまな出版社とコラボし、コンテストを開催
・作品を日々発掘し、出版社に書籍化・コミック化営業
・専用部隊を設け、毎月4回の特集で年間計700作品以上をピックアップ
・エブリスタ独自のコンテストで短編や未完結作品にも受賞チャンス
なぜこのようなことをしているか、です。
出版業界に限らないと思いますが、売上データの分析と活用が進んだ結果「売れ線」のジャンル供給が一気に増大し、そうでないジャンルが細ってしまう動きが激しくなっています。
しかしながらこと文化において、「売れ線」のみを追及して他を切り捨てていくことは産湯と共に赤子を捨てる行為であると考えます。
商業である以上、市場を無視はできません。
私たち投稿サイトのやれることは、できるだけ様々なチャンスに手を伸ばしていくこと。自分たちでもチャンスを作ること。
書籍化が難しくなってしまったジャンルでも、コミック化することでさらに大きなチャンスになりうるかもしれません。今は冬の時代でチャンスが少ないジャンルでも、いつか大化けするかもしれません。だから商業的にチャンスが少ないジャンルであっても、特集や独自コンテストなどで作品が埋もれない工夫をします。
エブリスタは運営母体が出版社ではないという特徴があります。だからこそ、様々な挑戦ができます。数十社に売り込みをかけ、新しいチャンスを増やしています。
作家さんに書籍化のご連絡をした際、ときどき聞かれることがあります。
「何年も前に書いた作品を、いったいどうして今……?」と。
それはチャンスが来たから、としか言いようのないことかもしれません。
しかし、そのチャンスを最大限にするのが私たちの仕事です。
エブリスタはいつもあなたの作品を応援しています。
「monokaki」は、エブリスタが運営する「物書きのためのメディア」です。