GWは小説を書こう! 今すぐ使える5つの創作tips+α
明日からいよいよ10連休ですね。普段はまとまった執筆時間がなかなか取れない方も、長期休暇のタイミングで「書くぞ……!」と意気込んでいるところではないでしょうか?
今日は、monokakiの過去記事の中から、今すぐ使える創作tipsをいくつかご紹介します。書き始める前、書きあぐねているとき、書き上がった後……執筆のフェーズ別にまとめました。何だかモチベーションが上がらないとき、うまく書けないとき、書けてるけどいつもとは違うハウツーに則って進めてみたいときに、活用してください。
書き始める前 編:まずはアイディアを練ろう
「作品を書き始めることはできるけど、完結させることができない」
「最初はよくても、だんだん今書いているものに飽きてしまう」
「書き進めるうちに、世界観設定が自分でもわからなくなる」……
こんな悩みを持ったことはありませんか?
「書き始める前にプロットを作ればいいのでは?」とは思うものも、そもそも「プロット」を作ったこともないし、作り方もわからない……。
今回は、そんな物書きさんのために、「プロット以前の段階」で作品を整理するための、4つの質問を用意しました。
最初のtipsはこちら。4つの質問に答えるだけで、プロット以前の「物語設定の根幹」を作ることができます。
記事の最後にはダウンロード可能なワークシートもついています。
頭の中ではわかっていることも、整理して書き出してみるとまた違った発見があるもの。すでに書き始めている物語が行き詰ったときにもおすすめです。
キャラクターが上手に書けているときは筆も乗って楽しいし、逆にキャラがブレてきたり、何を考えているかわからなくなったり、いまいち行動を起こしてくれないと、作者としてはやきもきしますよね。
というわけで今回は、誰でも簡単に、確実に、魅力的なキャラを設定できる方法をご紹介します。
ワークシートを書いてみようシリーズ第二弾、キャラ編です。
楽しんで書ける魅力的なキャラさえ生み出すことができれば、執筆はかなり捗りますよね。そう、楽しんで書ける魅力的なキャラさえ、生み出すことが、できれば……!
「それができれば苦労しないよ!」という声が聞こえてきそうです。
やり方は、あります。
特に、二次創作の経験がある方はスイスイ書ける方法が。騙されたと思って、記事を読んでみてください。
書きあぐねたら 編:外からヒントを得よう
小説に取材なぞ不要だ、俺は想像力にのみ頼って作品を作り上げるという猛者もいよう。実際プロでもそういう方針で創作している作家はいる。が、何においても知識というのは邪魔になるより役立つことのほうが多い。特に長編小説は下調べをしっかりしておけば、途中でネタに詰まったり話の行き先が迷走したときに体勢を建て直しやすい。
5日連続で家にこもって執筆をしても、カレンダー通りにいけば連休はまだあと5日間もあります。気分を変えるためにも、取材の旅に出てみるのはどうでしょう?
でも、「取材」って具体的に何をどうすればいいの? そんな疑問に応えてくれる記事がこちら。
何も、遠くに行くことだけが取材ではありません。住み慣れた街も、作家の目で掘り下げてみると、きっと違った見え方をするはずです。
「この場面、どうやって表現すればいいんだろう」と悩んだり、書き進める中で「この表現いつも使ってしまうなあ……」と気づきつつも、”どうにもできないもどかしさ”を感じたりすることはありませんか?
今回は、そんな時に役立つ「類語辞典シリーズ」を紹介します。
ついついワンパターンに陥りがちな表現から脱したい全ての創作者に贈る、感情・場面に特化した類語辞典です。
書き進めれば書き進めるほど悩まされるのが、自分の語彙力のなさ! ワンパターンな表現力! できることなら、外部ソフトをインストールして語彙力や表現の種類をガッと増やしたい……。あります、そんな本。
monokakiは、物書きの皆さんに「できるだけ楽に、できるだけ楽しく」書いてほしいと願っています。便利な書物はどんどん頼りましょう。
書き上がった後 編:原稿をキレイにしよう
私から伝えたいことはひとつです。原稿、キレイにしませんか?――たった、これだけです。
編集者に見せる企画書や原稿、そのままウェブなどを通じて読者に見せる作品、それをもっとキレイに仕上げることができたら、見るひとの反応も変わります。特にたくさんの原稿が送り込まれてくる「新人賞」というバトルフィールドでは、原稿の仕上がり具合が編集者の第一印象を左右すると言っても過言ではありません。
苦悩の日々を乗り越えて、遂に作品が書き上がりました! おめでとうございます!
小説は書き始めるのも難しければ、書き上げるのはその何倍も難しいもの。達成感で残りの連休はゆっくりしたい……けどその前に。一息おいて、原稿、キレイにしませんか?
知っているだけで原稿が何倍もよくなる「知見」を、プロの校正者に学びましょう。
おまけ:そんなに意識高くなれないよ編
これらの言葉を聞いて、「うわー、おもしろそう! よし、どんどん図書館で資料を調べて、バンバン現地で取材して、しっかり表記のルールを覚えて、最高の小説を書こう!」なんて思える人は……まぁそんなに多くないですよね。
大半の人は、「できるなら一歩も家から出たくないしどこにも行きたくないし誰とも会いたくない、何ならそのすべてをしなくても全部自分一人で家の中だけで済むから小説を書くのが好きなのに、『外に出ろ』なんて……ぜったいやだ……家から一歩も出ないで誰とも喋らないでラクして死ぬほどおもしろい小説が書きたい……」と思うのではないでしょうか?
自分の「得意なこと」や「個性」について考えるとき、人はどうしても「苦労して手に入れたもの」や「時間をかけて身につけた技術」のことを思い浮かべがちです。しかし、あなたが時間をかけて身につけた技術というのは、実は他の誰かも時間をかければ身につけられるものです。
本当の「特技」や「個性」というのは、「今日は一日何もしなかったわ……」と思わず自己嫌悪になってしまう日にやっていることだったり(例:1日12時間Twitter見るとか)、「えっこれって皆は知らないの?」と思うようなことだったり(例:犬の種類を20個くらいすらすら言えるとか)、するのです。
いつも七転八倒してます。「これって本当におもしろいのか期」と呼んでるんですが、私、小説を書いている最中に「これっておもしろくないんじゃないですか?」って言いだす周期が必ずありまして。実は今日、それにばっちり当たってるんですよ。そうなるともう本当に自信はないし、自分のやっている作業がただただ苦痛だし、「こんな面白くない原稿書いた奴の顔が見てみたい」と思ったら私だった! という。転げ回って、編集さんに泣きついてゴロゴロのたうちまわって、それでも締め切りは迫ってくるから、「仕方ない、私がやらねば誰がやる」って戻って書いていく。
「tipsを駆使してもろくに原稿が進まなかった……」「自分には才能がないのでは……」そんな風に落ち込んでしまうときもありますよね。大丈夫です。物書きは皆そうですし、ベストセラーを出しているプロだってそうなんです。暗いトンネルにハマっているように感じるときでも、きっと突破口はあるはず。インプット量を増やしたり、他の人の意見も聞いたりしながら、「また戻って書いて」いきましょう。