一日も休まず書けば、必ず結果がついてくる|望月麻衣 インタビュー
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一日も休まず書けば、必ず結果がついてくる|望月麻衣 インタビュー

 2013年にエブリスタ主催第2回電子書籍大賞を受賞しデビュー。その後、大ヒット人気シリーズとなる『京都寺町三条のホームズ』を開始。同作は2016年には「第4回京都本大賞」を受賞し、名実ともに「京都」のご当地小説としても多くの人に知られることになった。
 現在16巻が発売されている『京都寺町三条のホームズ』シリーズだけではなく、デビュー後から精力的に小説を書き続けているその意欲やアイデアはどこからくるのか、また家事をしながらの執筆はどのように行っているのか、執筆中で多忙な中、望月麻衣氏に創作をしようと思ったきっかけやデビュー前の「エブリスタ」執筆について聞いた。

家事と育児の間の隙間時間に小説を書き続けた

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――小説を書きはじめたきっかけがありましたらお聞かせください

望月:子供のころは、お絵描きが好きで漫画家を夢見ていました。どちらかというと、絵を描くより、物語を考えるほうが好きで。でも、自分がイメージするものに画力がまったく追いつかなかったので、漫画家になるのは諦めました。そもそも、私は活字が苦手で、漫画ばかり読んでいる子供だったんです。
母が読書家だったので、そんな小学生のわたしを見て心配し、赤川次郎先生の『三毛猫ホームズ』シリーズを「これならあなたでも楽しんで読めるから」と勧めてくれたんです。読んでみたら挿絵の一枚もないのにどんどん読み進めることができておもしろく、感動したんです。そのことで、活字が苦手な子でも楽しく読めるような小説を書きたいと思ったのが原点です。

――創作活動は小学生の時からずっとですか?

望月:中学~高校と上がっていくと夢を追いかけていけなくなるじゃないですか、受験や就職で忙しくなってくるので。高校生ぐらいのときに公募にチャレンジしたことがあったんですが、それは落選で、「夢は夢なんだな」と諦めました。その後、普通に就職し、結婚もしたんです。夫が転勤族だったので仕事を始めにくく、育児をしながら、時間がちょっとできたときに昔を思い出して書き始めました。それまで小説は、読者として楽しんでいて、書いていなかったです。

――そこから投稿サイトで書き始めたんですね?

望月:投稿サイトで最初に始めたのは「魔法のiらんど」さんだったんですが、「エブリスタ」さんが立ち上がったことで、最初は両方やっていたんですが、求められる読者層や内容が幅広い「エブリスタ」さんの方へ移行していきました。

――投稿サイトにアップするために一日どれぐらい書いていましたか?

望月:その頃から今までまったく変わっていないんですけど、朝掃除洗濯などの家事をして当時は子供を幼稚園のバスに乗せたりする時間が終わるのが9時半で、子供が帰ってくるのが14時ぐらい。その間の時間にこっそり書いていたんです。だから夫も小説を書いているとは知らなかったんです。家族には知られないようにこっそり趣味でやっていたので、今でもそのスタイルが染みついていて日中に書くという感じですね。
今は締め切り前とかになったら夜の時間も使って推敲をしますが、基本的に創作は日中。パートタイムで書いているという感じです。行き詰まってまったく書けなくなっても、パソコンを必ず開いて、原稿を直したり一行二行は書いたりします

――デビュー時と現在とで、執筆方法に変化はありますか

望月:方法としてはプロットを立てるようになったこと以外は変わってないです。普通に主婦の生活をしてます。ほんとうに焦っている時はお昼ご飯食べたらすぐに執筆をするとか。
デビューして変わったこととしては、夫にも認知してもらえるようになったので土日も書けるようになりました。あくまでも趣味だったので家のことや家族が優先だったんです。今も年に6冊~7冊とか、2018年には9冊とか出してるんですけど、いつ書いてるのと夫に言われたことがありました。

――書くペースがかなり早いように思うんですが

望月:そうですね。ですが、「エブリスタ」さんで書いていたときの方が早かったですね。今より、あの頃の方がパワーがあったように思えます。年々書くペースが落ちてきました。

――monokakiで主婦の作家さんが作家デビューするという連載をしていました。その中でパートナーの理解とかデビューする際のいろんな障害を書いていたんですが、そんなことはなかったんでしょうか?

望月:うちは趣味の段階では、それに熱中して家事とかができないとダメだけど、あとは好きにしたらいいというスタンスでした。
デビューできてよかったね、という感じだったけど、協力的になったのはアニメ化が決まってからですね。それまでは出版していてもそのうち終わるだろうと思ってたみたいですね。

――こんなにシリーズが長く続くとも思っていなかったのはあるかもしれないですね

望月:デビューがとても大きな夢だったので、そのあとは夢のおまけみたいな感じなんです。アニメ化の話がきた時もうれしかったですし、読者さんに『ドラマになったら良いですね』と言ってもらえます。もちろん、なったら嬉しいですが、もしならなくても大丈夫。もう夢は叶っているから。ちなみに、夢って、それぐらいの軽いスタンスの方が叶いやすい感じがします。結局、執着は何も生まないんだな、と。デビュー前はずっと執着していたので実感しています。


キャッチ―なタイトルを先につけるとそれが物語のテーマになる

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――「エブリスタ」で賞を受賞してデビューされましたが、Webの投稿サイトに小説を書くのと商業出版で発売するものを書く際の書き方の違いや意識されていることはありますか?

望月:「エブリスタ」さんで書いている時は誤字脱字を多少修正した第一稿をアップしてました。生ものを出していくような感じでした。ストーリーが変わるわけではないのですが、読者の反応を見て、少ししか出ていなかったキャラクターでも人気が出たら出番を増やしたりして、物語を膨らませたりしていました。

――読者のリアクションによって作品が変化していく

望月:その意味ではWebにアップするのは『舞台』みたいな感じでした商業出版だと『映画』みたいな感じです。出版はきっちり出来上がったもの完成したものを一気にお見せする。ケータイ小説やWeb小説は『一人舞台』のライブ感があるんですよ。だから、ものすごい緊張感もあるんです。どういう反応が来るのかもわからない。
あとは無料だから読まれるのではなく、大事な時間をそこに使ってもらうには興味を惹かないといけないので、タイトルを工夫するとかは今も役に立ってますね。

――一人舞台というのはアドリブができるという感じに近い部分ですね。商業出版になると推敲や校閲もするし、他の人たちも関わってきてパッケージされたものになる。そうなると書いている感じはかなり違いますか?

望月:完成度は商業のほうが高いと思います。一度書いたものをうんと組み替えることはよくあります。たとえば、A→B→C→Dと展開していたものを、書き上げた後に、C→A→B→Dと変えることも(極端な譬えですが)。編集者さんから「ここがわかりにくいです」と指摘されればわかるように掘り下げたりします。
Web小説はたった一人で作る同人誌みたいな感じです。拙い部分があっても、商業には出せない勢いと展開があり、それが貴重で味があるというか。

――タイトルを工夫されているという話が先ほどありましたが、Webで書かれている時からタイトルありきだったりしたんでしょうか?

望月:タイトルありきになったのは商業で出すようになってからなんですが、Webでやっているときからタイトルの重要性を感じてました
「エブリスタ」さんに載せている『マイ・フェア☆BOY』という作品がありますが、タイトルで『マイ・フェア・レディ』の逆バージョンというのはわかりますよね。でも、最初は『ヒギンズ教授』というものでした。映画『マイ・フェア・レディ』を知っている人にとってはひねっているタイトルをつけているって褒めてくれたんですが、知らない人にはなんのことだかわからない。
あるとき「タイトルが全然わからなくて読んでなかったんですけど、読んだらおもしろかったです」と言われたんです。「もしかしたら、これってひとりよがりだったのかも」と思って、タイトルを『マイ・フェア☆BOY』にしたら一気に閲覧数が上がって読者が増えて、「エブリスタ」さんでもソーシャルゲームにしてもらったんです。その時にタイトルの重要性、何秒かでわかる情報が届くということの大事さを感じました。

――その時の経験が大きかったですね

望月:商業デビューしてからはそれまでよりもタイトルである程度中身を予想させないといけないんだなと思って、『京都寺町三条のホームズ』はタイトルを先に考えて、そのタイトルに沿った話を書くようにしたんです。

――デビュー作『花嵐ガール』はのちにKADOKAWAから『二宮ナズナの花嵐な事件簿 京の都で秘密探偵始めました』というタイトルに変更されて加筆修正されましたね。

望月:『花嵐ガール』というタイトルだけだと、内容が想像つきにくかったんですよね。どういう話かわからないと手に取ってくれない部分もありますから。
タイトルからお話を考えたらタイトルを裏切ることはないんです。わたしは元々仮のタイトルをつけておいて、お話を書いてから、タイトルを考えて、変にこじらせて失敗していたのですが、キャッチーなタイトルを先に考えると、それが物語のテーマになるので失敗しないんです。『わが家は祇園の拝み屋さん』という作品もタイトルから考えてお話にしました。「拝み屋」とついていれば、そういうのが好きな人にはわかるだろうし。タイトルはプレゼンみたいなところがありますよね。


よそ者感覚で異世界だった「京都」の四季を書きたかった

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――『京都寺町三条のホームズ』(以下『京都ホームズ』)は実際の場所ともリンクしています。現在16巻まで出ていますが、最初からこんなに長く続くというイメージはありましたか?

望月:なかったです。最初は4巻で、春夏秋冬の京都を紹介し、主人公のふたりがくっついたり、問題が解決して終わらそうと思ってました。ありがたいことに、その先も書かせてもらえることになったので再構成しました。ふたりが結ばれるのを先伸ばしにして、7巻ぐらいを完結の目安にしました。「京都ホームズ」シリーズはそんな風に完結展開を何個も作ってます。だから、そのポイントごとでスッキリするんです。ずっと追いかけるのがしんどくても、完結ポイントを作っておくと一旦抜けても気が向いたら戻ってこれる。そんな感じに気楽に読み続けてもらえるようにしてます。

――物語の最後など、どのくらい先まで考えられているんですか?

望月:次の17巻で一旦完結展開はするんですけど、担当さんに「続けてほしい」と言ってもらえていて、私自身もうちょっと書けるならその先も書きたいなと思ってます。私の場合、一度完結したような展開にしないと次に進めない、一度ケリをつけないといけないみたいなところがありますね。

――もともとは北海道出身で京都に住み始めてから『京都ホームズ』などの京都を舞台にした作品を書き始められたんですよね?

望月:夫がもともと京都ということもありましたが、2013年に京都に住み始めて、その年に「電子書籍大賞」をいただいて夏にデビューしました。周りの人たちからは京都パワーって言われました。その後「エブリスタ」の編集者さんに「これからはきっとご当地ものが来るから京都を書くといいと思うよ」とアドバイスしてもらえたんです。

――ご自身も京都に一年住まれて、街のことを知っていく過程と並行する形でネタ探しも含めて書かれていったんでしょうか?

望月:京都はわたしにとってまるで異世界のようでしたね。特に北海道からだったので、同じ日本なのに違う世界みたい。住まないとわからないことがたくさんあったので、いわゆるよそ者感覚のままで、それを活かして書こうと思いました。
ほんとに夕方六時になるとに鐘の音がゴーンってなったりとか、火の用心で拍子木を打って歩いてカチカチやってたりとか。そんなことにいちいち驚いてたんですよね。

わたしが札幌に住んでたときに東京から転勤してきたママ友と一緒にスーパーにいったら、彼女が爆笑してたんですよ。
「ラム肉こんなにいっぱいある! しかもニュージーランド産で北海道産じゃないし」って。刺身コーナーにいったら「サーモンいっぱいある!」って、でもそれもノルウェー産とかなんですよね。北海道の人はラム肉とサーモンが大好きなので豚肉と同じぐらい揃ってるんですよね。私にとっては当たり前だったので、『これが面白いんだー』ってすごく新鮮でした。それと同じように、京都の人がわたしの作品読んで「ここがおもしろいんやねぇ」という感じがあるようです。

――『京都ホームズ』はエブリスタ版と書籍版では話の筋が違う部分がありますが、どうやって頭の中で整理されていますか?

望月:パラレルですよね。もともと「エブリスタ」版では1巻で終わっていたので、主人公の二人がくっついて終わる。その書きたかった番外編を書いていたんですが、書籍化の際にはすぐにくっつかない方が盛り上がってもらえるのでと言われてすごく悩んだんです。最初はふたりがひっつくところがすごく盛りあがったんです。1巻のいちばんいいシーンだから、それをなくせと言われるのはどうかなって伝えたら、「あっ、そうですか、じゃあそのままで」ってアッサリ引いてくれたので逆に冷静になりました。
書籍のプロがそう言ってくれているのだから、じゃあ、「エブリスタ」の方を変えようかと思った。ただ、それだと「エブリスタ」を読んでくれている読者を裏切る感じになるので両方書きました。「if もしも」の世界で行こうと決めたのでもうパラレルです。それはそれで楽しんで、もし、二人がくっついたとしたらこんな感じというのが書けました。


創作の根底にあるのはわかりやすくて深いエンターテインメント作品 

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――ご自身の作風に影響を与えたと思われる作家や、他ジャンルの作品がありましたら教えてください

望月:小説のきっかけは赤川次郎さんで、その後にはまったのが横溝正史さんなんです。昭和初期を舞台にちょっと閉鎖された村が舞台だったり、不気味なおばあさんがいたり、子守唄に殺されるとかミステリアスな感じにすごいワクワクしました。アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』とか江戸川乱歩の雰囲気がすごい好きだった。
また、もともと漫画が好きだったので「少年ジャンプ」をずっと愛読していました。わたしの世代は本当に黄金期だったので、『ドラゴンボール』『スラムダンク』『ろくでなしブルース』『幽遊白書』『ジョジョの奇妙な冒険』『電影少女』とかが一挙に連載されていてすごかったんですよ。今思えばどれもがトップを張れるものがしのぎを削っていたんですよね。わかりやすいエンタメで育ったっていう感じがします。

――漫画も描きたかったのは「少年ジャンプ」的なものだったんですか?

望月:そうですね。『ドラゴンボール』のような痛快で、ワクワクするものが好きです。少女漫画でも好きなのは『花より男子』なのでエンタメ寄りなんですよね。

――ミステリー+エンタメみたいなものがご自身の創作の根底にあるんですね

望月:ジブリも最初から観てますが、初期三作『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』がすごくおもしろくて、そのあとは少しずつ難解になっていっていると子供心に思ってました。最初の三作のわかりやすくも、深さが後から湧き上がってくるのが純粋に『すごい』と思ったんです。後の作品も傑作で大好きですが、初期の『わかりやすくて深い』三作の方がわたしの中ではさらに素晴らしいと思っています。
『京洛の森のアリス』はジブリみたいなものが書きたいという気持ちで、もうひとつの京都に迷い込むという和製ファンタジーです。


毎日書き続けて物語を完結させて、次へ新しい物語へ向かおう

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――エブリスタで書き始めた頃の執筆仲間がデビューしていった頃はどんな感じでしたか?

望月:すごく落ち込みましたよね。いろんな賞の最終選考までは行くから、あと一歩じゃん!みたいな感じで諦めきれられなかった。「電子書籍大賞」のときはほんとうにしんどくて、これでダメならやめようと思ってました。本当に苦しかったです。

――「電子書籍大賞」で受賞できた時とそれまで最終選考まで残っていた作品だとご自身では何の差があったと思われますか?

望月:なんだかんだいって運とかタイミングなんだなと。おおくの人が賞にチャレンジし、落選してしまったら、落ちこむと思うんです。自分の作品はダメだとか実力がないとか駄作だと思うかもしれないけど、そのとき求められているものと合致するかとかもの問題も多いと思う。
例えばポプラ社の「キミノベル」レーベルから出た『空色デイズ』という作品は、昔、「セブンティーン賞」という賞の最終選考で落ちた作品が元だったりします。続けていけばそうやって日の目を見ることもあるかもしれない。

――プロをめざす書き手に向けてのメッセージがあればお願いします

望月:毎日書いてほしいと思います。書くことが癖になるのと、書き続けていくと必ずランキングに反映されていくので、読者さんもつくし書く力もつきます。書けなくても、ストックを溜めておいて毎日更新をすることが大事だと思います。
わたしの場合は「エブリスタ」さんがなかったらデビューできなかったとほんとうに思っています。エブリスタは、公募はちょっとハードルが高い人にもたんさんのチャンスがある良い場所だと思います。
あとは公募とかコンテストも出す賞をきちんと選ぶこと。とりあえず合わなくてもチャレンジするっていう人もいるんですけど、それって高い確率で落選しますし、落ちたら、やっぱり気持ちがかなりしんどい。それで持ち直すまで時間がかかるので、負け試合はできるだけしないほうがいい。ちゃんと自分の作品がこの賞に合っているかどうかを見極めて出す。合わなければ合う賞が来るまで待てばいい。

あとはわたしがそうだったんですが、「処女作」にとらわれすぎて次の作品に行けない人がいる。最初に書いた作品を何回も書き直して違う賞に出して凹んでしまう。処女作を形にしたいと思っても、それはそれとして、次へ次へ書いていった方が良いと思います。他の作品を書いていけば、デビューしたあとにいつか処女作が本になるかもしれない。とにかくどんどん書いていってほしいです。
わたしの場合は、最初に書いていた「天使シリーズ」が実はそうだったんです。処女作にとらわれて、なんとかこの作品を形にしたい。これさえ本になればと思っていました。

――短編であろうが長編であろうが最後まで書ききって、次に向かうということを他の記事でも書いていますが、どうしても自分が書いた作品にとらわれてしまって思いが強くなると難しいものがありますね

望月:いろんな作品を書いていると、ひとつの作品に愛情を注ぎすぎなくていいように思います。もし、私も『京都ホームズ』しか書いていなかったら、それしか見えなくなってしまって一喜一憂し、大変なことになっていたと思います。他のたくさんの作品があれば、例えばその作品が思ったようにいかなくても気が紛れます。

――「エブリスタ」で書いていたことでタイトルなど以外に役立っていることはありますか?

望月:そうですね、小説は最初の数ページで面白いと思わせないとついてきてくれないじゃないですか。それって立ち読みの時に最初の数ページ読んで合う合わないを判断するのと同じなので、書籍化しても大切なことです。最初のつかみが大事ということも「エブリスタ」さんに教えてもらいました。

――「エブリスタ」で書かれていた時は最初の何ページでつかむとか決めてましたか?

望月:つかむというか新作を公開した際には、ある程度来てもらえるまで更新していました。数ページで終わるとしおりも挟んでもらえないかもしれないから、最初は例えば10ページぐらい更新して後は2ページずつ更新する。何より大事なのは毎日更新することですね。1ページでもいいので。朝ドラを追いかけるような感じで読者さんが追いかけてきてくれるので、一日も休まず更新をすることを続けていったら1作目は無理でも2作目とかで必ずランキングがあがってきます
1作目が完結した時にあとがきに「次の作品書き始めました。読んでください」と2作目のリンクを貼ったりする。完結をさせていくと「この人は完結させてくれるんだ」と信頼してもらえるようになる

――完結作品を複数書くことの大切さはmonokaki編集部も感じています

望月:何回も「望月さんはちゃんと完結させてくれるから読む」と言われたことがあるんです。Webだと作品の途中でいなくなってしまう人もかなり多いですよね。毎日更新とちゃんと完結させること。どんなにつたなくても終わらせることが大事かなと思います。

――途中で書くのを止めたら物語の続きが読めないというストレスを読者に与えてしまいますね

望月:読者からすれば気に入った作品の続きを二度と読めないということになります。それは、かなりのストレスです。ですので、公開した以上は、がんばって完結させてもらいたいです。世界でたった一つの作品なので。そして更新の際は、「予約投稿」とかもあるのでなるべく休まずに、書いたものを少しずつアップしていくこと完結後は、間を開けずにその次の作品を用意しておく感じですね。

デビューしてもずっと書き続けないといけない仕事なので、その訓練になると思います。人によっては本を出すことイコール「ゴール」になってる。それもいいと思うんですけど、次の作品その次の作品となったときに書けませんってなってしまうかもしれない。直接親しくなったクリエイターに相談されると「毎日更新は必須」と伝えています
とにかくその一作で終わらずにどんどん書いていく。その作品に思い入れがある気持ちはわかりますが、新しいものを書いていってほしいと思います。
ありがとうございました。

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(インタビュー・構成:monokaki編集部、写真:鈴木智哉)

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