見出し画像

小説投稿サイト・エブリスタの規約に迫る|エブリスタ便り 5月号|monokaki編集部

エブリスタ便り」は、小説投稿サイト・エブリスタのスタッフが交代で月1回お届けするコラムです。

小説投稿サイトのスタッフならではの知識や見解を使って、皆さんの執筆に役立ちそうなあれこれをお伝えしていきます。
今月はmonokaki編集部がエブリスタ編集部にインタビューしました。というのも、2021年5月6日よりエブリスタの規約である「コミュニティガイドライン」が改定されるのです。一体どういうことなのか、そもそも「コミュニティガイドライン」って何なのか、聞いてみました。

作品を書く上で守るべきことって?

――「コミュニティガイドライン」って何ですか?

エブリスタ編集部:正しくは「健全で安全なサービス運営のためのコミュニティガイドライン」ですね。作品を書く上で守ってほしいことが書かれています。

――自由に書けたほうがいいと思うんですけど、コミュニティガイドラインでいろいろ制約を設ける理由って…?

エブリスタ編集部:誰でも自由に投稿できるサイトだからこそ、他人に迷惑をかけることや、投稿機能を利用した犯罪などにつながる危険性を取り除く必要があります。エブリスタは未成年の方も多く活動しているサイトですし。たとえば、以下の行為は禁止されています。

①著作権や肖像権など、他人の権利を侵害する表現
②児童ポルノ、官能小説、その他の当社が定める後記の「性表現に関するポリシー」において投稿を禁止する表現
③自殺または自傷行為を助長する表現
④犯罪行為、その他法令に違反する行為をほう助もしくは誘発する表現
⑤薬物(麻薬、覚醒剤、大麻、シンナー、危険ドラッグ等を含む)の使用を助長する表現
⑥言語・思想関連の不適切な描写
⑦賭博行為を助長する表現
⑧いじめ行為を誘発・助長するような表現
⑨公序良俗に反する表現
⑩特定の個人または団体、商品、サービス等を誹謗・中傷もしくは侮辱する内容、他者の名誉や信用を傷つける表現
⑪人種、性別、年齢等による差別につながる表現
⑫事実を誤認させるような表現
⑬個人に関する情報(氏名、メールアドレス、住所、電話番号、顔写真等)を含む表現
⑭本サービスの主旨にそぐわない表現
⑮当社が許可したサービス以外へのリンクやURLを含む表現
⑯当社が許可していない団体への勧誘や宗教活動、無限連鎖講へ勧誘する表現
⑰当社が許可していない商業用の広告、宣伝(求人募集等を含む)情報を含む表現
⑱一般人に著しく嫌悪感・不快感を抱かせる表現
⑲その他上記に該当するおそれがある表現(伏字での禁止語句利用等も含む)

――ちなみに、これに違反するとどうなるんですか?

エブリスタ編集部:記述削除、強制非公開、一部機能の無期限停止や本サービスのご利用停止等です。現時点ではあまりに悪質な場合をのぞき、強制非公開になることが多いですね。作品の全部が突然強制非公開になるのではなく、部分的に非公開になることもあります。


二次創作禁止って?

――2021年5月からは二次創作の禁止が新しく加わってますね。これはなぜですか?

(1)エブリスタ会員は、以下の場合を除き、二次創作を投稿してはならないものとします(小説、イラスト、写真及び表紙等を含みます。)。

①エブリスタ内のオリジナル投稿作品を原作とし、当該作品の著作者から許諾を取得しており、かつ、その旨をあらすじに明記している場合

②エブリスタ内で行われる公式コンテスト等においてエブリスタが別途定めるルール等において二次創作を認めており、当該ルール等に従って二次創作を投稿する場合

エブリスタ編集部:これまで、著作権侵害は禁止行為でした。ただ、著作権の侵害には至らなくても、明らかに他の作品に依拠しているなどの場合は、禁止の対象になっていませんでした。たとえば、「青いネコ型ロボットが小学生男子の家にやってきてひみつ道具で助けてくれる」という話を私が書いたとします。

――それはオリジナル作品とは呼べないのでは?

エブリスタ編集部:では「赤いネコ型ロボットが中学生女子の家にやってきてひみつ道具で恋を助けてくれるキュンキュンラブストーリー☆」で、私のオリジナル部分の方が多かったらどうなりますか?

――難しいですね。読んでみないとなんとも言えないです

エブリスタ編集部:でも、赤いネコ型ロボットが出してくる道具が、開くとどこにでも行けるようなドアだったら「あれ?」と思いますよね。本文が全部コピーなどであれば明確に著作権侵害ですが、線引きが非常に難しいケースもあります。今回「二次創作」が禁止されたことで、他に元ネタとなる作品があって、明らかにそれに依拠しているものが投稿できなくなりました。

――著作権侵害だけでなく、明らかに元ネタがある作品にまで範囲が広がったっていうことですね。二次創作というと商業作品のパロディを想像しますが、それ以外にも「元ネタ作品」があると二次創作っていうことですね

エブリスタ編集部:はい。ただ、エブリスタにはイラスト投稿機能があり、エブリスタ内の小説のイラストを描いている方もいます。小説をイラスト化したものも二次創作ですから、二次創作を一律禁止してしまうとそういった交流もできなくなってしまいます。また、他の人の作品のスピンオフを、本人に許可をもらって書く人や、コラボして作品を書かれる方もいますよね。だから、「エブリスタ内のオリジナル投稿作品を原作とし、当該作品の著作者から許諾を取得しており、かつ、その旨をあらすじに明記している場合」は、二次創作OKとなりました。

――エブリスタの文化を守るという観点でも規約を見直しているのですね

エブリスタ編集部:はい。

――元ネタがあるものは二次創作ということですが、フリー素材を表紙にする場合はどうなりますか?

エブリスタ編集部:フリー素材等への加工は、第三者の権利を侵害しない限り、原則として二次創作から除外します。でも、フリー素材等に関しては、各サイト等の利用条件に従うようご自身の判断でお願いしますね。


規約で「あたたかさ」を支える

――規約の改定はときどき行われているんですか

エブリスタ編集部:エブリスタを利用されているみなさまの声や、利用実態に合わせて、これまで規約を見直してきました。いろいろな観点から考えないといけませんので、今回の改定も時間をかけた議論が行われました。前回の改定は2017年でしたので、4年ぶりの改定です。

――「規約が変わった」と聞くと、厳しくなったんじゃないかとか、今までできていたことができなくなるんじゃないかとか、身構えてしまいます

エブリスタ編集部:基本的には、できるだけ多くの書き手・読み手の皆様が安心・安全にご利用いただき、かつ自由な表現ができるような規約を目指しています。エブリスタは「あたたかさを感じられる小説投稿サイト」を目指しているので、これからも規約であたたかさを支えていきたいですね。

「monokaki」は、エブリスタが運営する「物書きのためのメディア」です。

ありがとうございます!今日のおすすめは「新人賞の懐」です。
エブリスタが運営する物書きのためのメディア「monokaki」です。 小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供。 毎週火曜・木曜更新。 https://estar.jp/