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2020年人気記事ランキング|エブリスタ便り 1月号|monokaki編集部

いつもご愛読ありがとうございます、monokaki編集部です。
当記事が2021年最初の記事更新となります。2020年は新型コロナウイルスによって世界が一変してしまった一年でした。私たちが今まで体験したことのない日常生活を送る中で創作活動をするのはいろいろと大変だったはずです。

ある種の非日常の中でも執筆において、しっかりと手応えを感じられた人、頑張って書いたけど成果につながらなかった人、社会状況の影響を受けたり、お仕事が忙しくて思うように書けなかった人……さまざまだったと思います。

monokakiのテーマは「書きたい気持ちに火がつく」。「多く読まれた記事」=それだけ「多くの人の悩みや、興味関心に寄り添えた記事」だと私たちは認識しています。
2020年の記事ランキング(2019年12月~2020年12月20日まで)をお届けします。「故きを温ねて新しきを知る」とは言えないかもしれませんが、一緒に去年一年間を振り返ってみませんか?
ちなみに皆さんから毎回大きな反響がある「Webから応募できる小説新人賞まとめ」は今回ランキングからは外させていただきました。

↑こちらは2021年上半期のものになりますので、自分が応募したい新人賞を探してみてください。
では、ランキング20位から発表していきます。


二十位『彼女が書いたページコメントは3.5万件』/教えて! ヘビーユーザーさん

エブリスタは多様性があり、エンターテインメント色を強く感じるので、そこを楽しめる人にはぴったりだと思います。好奇心があって、いろいろなジャンルの作品を読む人や、ひとつのジャンルをとことん極めるだけでなく、いろいろなジャンルの執筆を試せることを楽しめる人。そんな人に、エブリスタは良い場所なのかと思います。

20位にはmonokakiの運営母体・エブリスタの10周年特別企画「教えて!ヘビーユーザーさん」でお話を伺った「千冬」さんの記事がランクイン。
ご自身の執筆についてだけではなく、エブリスタの楽しみ方や機能についてもたくさんお話してもらいました


十九位『Q.物語に意味を乗せるのが苦手です』/生き延びるためのめろんそーだん

書く前には、いろいろなもやもやがあると思います。けれど決してそのもやもやをかんたんに言語化してはいけません。その感覚を急いで言語化すると、言葉自体がやせ細ってしまいます。
まずは「もやもや」の周りを散歩しながら、どんどんもやもやを観察しながら育てましょう。それが大きくなってから次に進んでください。

海猫沢めろんさんの連載「生き延びるためのめろんそーだん」がランクイン。
小説の問題は「人物、物語(シーン)、舞台、アイデア、文体(文章)」必ずこの5つのどれかに関わってきます。執筆中に起きる「もやもや」をそれらに分類することで、なにが少ないのか足りてないのかがわかります。


十八位『途中で離脱しないで読んでもらうには』/エブリスタ便り 10月号

データ仙人:ページが増えるほど離脱者が増えるのはわかるな? じゃが、他が5%ぐらいずつ落ちているのに、1ページ目と2ページ目の間には25%の落差があるのう。

きんたろう:ほんとだ! つまり、1ページ目が分かれ道。そこで読者を引きつけることができれば、そのあとはあまり読者さんを失わず、最後まで読んでくれる人も増やせる! よし、ランキング上位の作品の1ページ目を片っ端から読んで研究してみよう。

投稿サイトで小説を書いている人に知ってもらいたいデータが満載です
毎日更新しなくても、週に一回以上更新できれば読者さんが読んでくれる可能性は高くなります。無理なく自分が更新できる範囲で一番読んでもらいやすい時間帯や更新回数を知っておくとストレスは減るかもしれません。


十七位『おもしろくするためには手段を選びたくない』/Web時代の作家たち/天祢涼 インタビュー

突きつめていくとアメコミの影響も大きいです。アメコミは著作権の問題で同じシリーズでもちょくちょく作者が変わるんです。だから、死んだはずのキャラが「死んだのは偽物だった」とか言って復活したり、ご都合主義なんですけど、いいか悪いかは別にしておもしろくするためには手段を選ばないところがある。

編プロでライター経験のある小説家の天祢涼さんからは、「取材」についての重要性についてもお話を聞かせてもらっています。また、「メフィスト賞」を受賞されてデビューされているので、ミステリーに興味ある人は参考になるのではないでしょうか。
最新刊である『あの子の殺人計画』は『このミステリーがすごい! 2021』で16位にランクイン。


十六位『「比喩」って何ですか?』/おもしろいって何ですか?

ジャンルは問わない。ファンタジーでも現代を舞台にしたご近所ドラマでも、どんなにありふれていそうな小説でも、それは新しい。その新しさに息を吹き込むのに、比喩表現は役に立つ。
効果的かつ個性的な比喩表現を身につけるためには、とりあえず一日十個くらい、目に入ったものを頭の中で「○○のような」で表現してみる比喩ノックをやってみよう。

王谷晶さん連載の「おもしろいって何ですか?」がランクイン。
比喩の難しい所は、誰でも知っているイメージを使うところです。そのイメージを豊潤にするためには、やはりインプットが大事になります
どんどん読んで見て聞いて、自分の中でストックを作っていきましょう。新年になったので書きたい作品同様に、読んでみたい作品をリストアップしてみましょう。


十五位『長所を磨いて、自分だけの創作の切れ味を大事にしよう』/Web時代の作家たち/川越宗一 インタビュー

版元の人は切れ味の鋭いものを求めているんじゃないかと思ってるんです。その切れ味の鋭さに鞘をつけることは版元の方でやるよってことなんじゃないかな。自分の創作の切れ味を大事にしよう、ご自分を信じた方がいいですよってことですかね。直せる欠点は直るし、直らない欠点はどうしても直らないので。どっちにしろ、そこに時間や気持ちを使わなくてもいいんじゃないでしょうか。

デビューから二作目で直木賞を受賞された川越宗一さんのインタビューです。
新人賞の最終選考に残って新人賞を受賞できる人とできない人の差は、その人だけが書けるものであるか、これから先も書いていける人かどうか、とよく言われます。
短所があってもそれを凌駕する長所があるほうが、平均点が高い作品よりもインパクトは大きくなります。もちろん、小説の質を上げるのは大事なことですが、あなたが書きたいと思っているものが刻まれているかどうかで作品はまったく違うものとなっていきます。


十四位『「世界との折り合いが悪い人たち」に寄り添う』/Web時代の作家たち/凪良ゆう インタビュー

「プロットを細かく作ってしまうと、書くときに新鮮味がなくなってしまう」とおっしゃる方もいるので、どちらがいいかはわからないんですが。基礎工事をきっちりやっていくと、装飾に凝れるという利点はあるかもしれません。書いているうちに感情が高ぶりすぎて筆が散らかる人は、一度プロットを細かめに作ってみてはどうでしょう。

第17回本屋大賞を『流浪の月』で受賞された凪良ゆうさんのインタビューです。
最初は漫画を描いていたこと、二次創作をやっていたこと、ネームやプロットについてのやりかたなどを聞かせてもらっています。また、凪良さんが影響を受けた作家さんたちについての想いも聞かせてもらっていますその作家さんたちと凪良さんの共通点も見えてくるとより作品の世界観が深く感じられます


十三位『9年間書き続けた。なんだって、やり続けた者が強い。』/Web時代の作家たち/冨森駿 インタビュー

やはり、小説を書いていると誰かに読んでもらいたい、感想を聞きたいという欲求が出てくるものです。しかし、なかなか知人に読んでもらうわけにもいけませんし、何より恥ずかしい。ただ、一人で書く孤独な作業を長い期間続けるのは難しいとも感じていました。根が飽き性なんです。
小説投稿サイトに投稿すれば、誰かに読まれているという意識が働いて、モチベーションの維持につながるのでは、と考えました。数あるサイトの中でも、エブリスタさんは書き手と読み手双方のやり取りが活発な印象があったので、自分のニーズにぴたりとはまりました。

宅飲み探偵のかごんま交友録』で「エブリスタ×ナツイチ小説大賞」を受賞された冨森さんは、小説を9年間書き続けてデビューされました。書く原動力となったのは読者に読まれたい、感想を聞きたいという欲求だったそうです。
投稿サイトの良い部分がご自身のニーズと重なったことで書き続けることができたようです。投稿サイトで書くことに迷ったり、迷っているという人は背中を押してもらえるのではないでしょうか。


十二位『Q.熱量を保って作品を完結させるにはどうすればいいですか?』/生き延びるためのめろんそーだん/海猫沢 めろん × 古矢永 塔子

海猫沢:それ正しいです。エゴサは心のリストカットですよ! ほんとうによくないです……エゴサはそうとう強い人じゃないとしてはいけない。

古矢永:やっぱりしたくなっちゃいますよね。

海猫沢:エゴサはなにがダメかって、結局自分は承認を求めているんだなってことがわかってしまうんですね。つまり承認を求めているんだけど、と同時に、そんなに褒められるはずはないと思っているんですよ。だから、ググり始めていい意見ばかり出てきても悪いものを見たいと、どこか自分で思ってる。いい意見には「こんなはずはない」、悪いものがでたら「そうだよな」って。
今まで見た10のいいねが1の批判に消される。結局、リストカットなんですよ。依存症と同じだなって気づいてやめました。それもあって読者がいることは諸刃の剣だなと思っているので、左右されない状態を作るのが大事だなと思って瞑想とかをしています。無になる。

第1回「日本おいしい小説大賞」を『七度笑えば、恋の味』で受賞しデビューされた古矢永塔子さんと「生き延びるためのめろんそーだん」担当の海猫沢めろんさんの対談記事です。
ウェブに投稿して読者に読んでもらうことで書き続ける人と完成まで読まれたくない人がいます最後にあなたはどちらのタイプなのか診断できますので参考にしてください
また、この記事に続けてめろんさんと『熊本くんの本棚』でデビューされたキタハラさんとの対談『Q.キャラクター文芸ってなんですか?』も読んでみてください。


十一位『Q.文章がワンパターンになってしまいます』/生き延びるためのめろんそーだん

ワンパターンでなくなる描写の3ステップというわけで、まず最初のステップとして、なにかを描写するとき、

・目の前に人がいると思って、実際にしゃべってみる
・スマホでそれを録音して文字おこししてみる
・文字おこししたものを並べ替えて整理

これをやってみるのが良いと思います。ぼくもたまに描写がうまくいかなくなるときがあるのですが、これでなんとかしています。

文章がワンパターンになってしまうお悩みがある人にはこちらがオススメです。
文体と身体性が深く関係していることがわかってくると、日常の生活も変化するかもしれません。また。「声」や「語り」については、「「語り」と「ダンス」が小説に動きをもたらす」「「文章力を上げる」ための長期的/短期的な方法」も参考になります。


十位『「伏線」って何ですか?』/おもしろいって何ですか?

伏線を張るときは常に心に「芸能人と付き合ってるインスタグラマー」を住まわせるのだ。バレたらやばい、でもバラしたい、けどバレないようにしなくてはいけない、あ〜んでも世界に公表しちゃいたい〜! な心情で書くのだ。
可能な限り巧妙に隠し、かつ、バレたら「言われてみればこれも、あれも!」と「発見」される要素を散りばめる。この「言われてみれば!」を確認するのもまた伏線の楽しさだ。

小説には「伏線回収がすごかった!」という評価が確かに存在します。読んでいる時にはほとんど気づかなかった「伏線」が終盤に向かって繋がっていくことで、作品世界を魅力的に構築されるのを見せつけられると「すごい!」「やられた!」「マジかよ」など驚嘆することがあります。
ミステリなどに多い印象はありますが、他のジャンルでも見事な使われ方をしている作品はあります。エンタメの一つの要素としての「驚き」は「伏線」のテクニックが有効になってきます


八位(同率)『「登場人物」って何ですか?』/おもしろいって何ですか?

物語の中でその人物が何を目的・目標にしているのかを常に意識していると、いわゆるキャラが勝手に動いてくれるというか、これ以外の選択はこいつはしないだろうという道筋が見えてくる。そうなると書くのも楽だし楽しくなってくる。
この3点をおさえたキャラ作りをしてるなと私が近年思ったのは、HBOドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』である。
めちゃくちゃいっぱい人が出てくるのに、そのほとんどが目的と好き嫌いがはっきりしているので、キャラが迷子にならないし(最後の最後でグダったという意見もあるが……)見ていても混乱しない。

現在のエンタメ作品においては「キャラが立っている」ことが重視されています。『ゲーム・オブ・スローンズ』や「マーベル・シネマティック・ユニバース」など魅力的な登場人物が多数登場する作品は世界中で大ヒットしています。
また、国内でも「チーム男子」ものと呼ばれる『ハイキュー!!』など、登場人物が多く、それぞれのファンがいることで作品がより愛されているものもあります。しかし、実際に作品を作る時に登場人物を多く出そうとするとどうしても差異がつけられないということがありませんか? 小説家・王谷晶さんが最強のデッキの組み方を伝授してくれていますこれを参考にするとどんどんも魅力な登場人物が作れます


八位(同率)『「テーマ」って何ですか?』/おもしろいって何ですか?

本稿「おもしろいって何ですか?」のレゾンデートルをうっちゃるような話で申し訳ないが、おもしろくなくてもいいくらい、小説というのは自由なのだ。
「テーマがないと……」「面白いものを書かなきゃ……」というところで足踏みをしてしまっている諸君は、一旦そういう思い込みをぜーんぶ捨てて、ただ己の中から湧き出た衝動だけで書いてみてほしい。
いわば小説のガレージ・パンクだ。破綻を恐れるな。衝動を抑えるな。たとえそれが世界一面白くないヘタクソな小説になったとしても、諸君にとっては宝物になるはずだ。

創作における「テーマ」は確かに大事なものです。しかし、小説を書いている時や、書き終わった後に浮かび上がってくるテーマもあります。そう考えると、最初に掲げた「テーマ」に固執してしまうと、作品自体が「テーマ」に奉仕してしまうことになってしまいます。どちらがいいのかは書き手や作品にとって違うのかもしれません。ただ、自分が書きたいという内なる欲望や衝動があるものは否応ながら、あなただけの、あなたが書き続けていく「テーマ」が宿るはずです


七位『読者をしっかりイメージした作品はおもしろい』/新人賞の懐/「めちゃコミックオリジナル×エブリスタ コミカライズ原作賞」平田佳

やはり読者層である20代から40代の女性読者にささる世界観を描く作家さんを見つけたいです。働く女性としての悩みや、適齢期の結婚や妊娠、日々の家事や家族など、その世代の共感できる悩みがうまく表現されている作品は「めちゃコミックオリジナル」が大事にしている「共感・リアリティ」とマッチするのではないかと思っています。
主人公は普通の人であるほうが誰が読んでも感情移入しやすいですね。作品の主人公は読者の分身となったり、「こういう人いるいる!」と親近感のわくキャラクターであることが重要です。

自分の書いた小説が「漫画化」されたら、と想像したことがある人は多いのではないでしょうか? コミカライズのコンテストについての記事ですが、キャラクターがより身近に感じられるようにするために意識することや、作品のリアリティについてお話を聞かせてもらっています
もちろんコミカライズを目指す人に読んでもらいたいですが、そうでもない人も執筆に関しての有効なテクニックを知ることができます。


六位『自分だけの文体を見つける方法』/新人賞の懐/「文藝賞」坂上陽子&矢島緑

矢島:全然本を読まずにそれができる人はあまりいないと思います。読書量が多くなくてもいいですが、「強烈にこの一作が好き」でも「この作家をずっと読んでる」でもいいので、まずは読む体験を重ねてほしい。そうすると「どういうものを書きたいか」という発想が出てきて、実際に書いていくことで、徐々に文体ができていくのかなと思います。

坂上:「書きたいもの」と「声」が離れていると全然いい作品にはならないので、読んでは書く。文藝賞授賞式の講評でも「デビューしてからがスタートです」とよく選考委員の方がおっしゃるんですが、デビューしてもゴールではない。読んで書く、読んで書くことの繰り返しです。

小説を書き続けていくためには、どうしても書くという「アウトプット」だけでは限界があります。たくさん長く書いている人は、他の作家さんの作品や違うジャンルの作品をしっかり「インプット」しています「インプット」しなくても自分は書けるという人もいるかもしれませんが、いつか限界と壁が現れます。それを越えるにはやはり「インプット」しかありません。だからこそ、書くことと読むことの両方を続けていってほしいです


五位『「10PVより1反応」を大切に:小説投稿サイトで書くことには、大きな意義がある!』エブリスタ便り 7月号

ひとりで創作をするのは、辛いこともあります。
「自分の作品は世の中に求められているのか……」、「このまま書き続けていいんだろうか……」。そんな言葉が頭に浮かんでくることもあると思います。

しかし、そんな時「あなたの作品の更新を楽しみにしています!」というコメントがあれば、どれだけ心強いことでしょう。

「もっと面白いものを書き続けよう!」「最後まで面白く仕上げよう!」という気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

上記の考えからエブリスタでは、とにかく読者の反応がもらいやすいサイト作りを心がけています。

ただ、反応といっても、PV数ではありません。
それは無機質な場合があると考えているからです。

エブリスタが目指すのは、
「楽しんでいる読者さんがいる」と感じられる有機的な体験です。「10PVより1反応」が、エブリスタのモットーです。

小説投稿サイトはいくつもありますが、エブリスタは【「自分の作品を楽しんでいる読者がいる」という体験こそが、作家さんへの最大のエール】と考えています
エブリスタの機能紹介についてのみならず、エブリスタ代表取締役の坂井がどんなことを考えて、エブリスタをどんな投稿サイトにしたいかと考えているかを開示した記事なので、小説投稿サイトユーザーは必見です。


四位『キャラクターの魅力を磨くためには、人に興味を持つこと』/新人賞の懐/「ジャンプ小説新人賞2020」千葉佳余&福嶋唯大

――そのキャラクターの魅力の部分はどうやったら磨けますか?

福嶋:すごく難しいことですが、そのキャラクターを好きになれるかどうかが大きいと思います。ホラー賞など、賞によっては異なる話かもしれませんが、好かれる、身近に感じられる、応援したくなるという要素がほしいなと思っています。最初は憎まれる主人公でいても、だんだん応援したくなってくる変化が欲しいです。

千葉:「ジャンプ」は主人公が成長するのが王道ですよね。それは一番応援できるキャラクター造形だからだと思います。キャラクターの魅力を磨くためには、人に興味を持つことが一番の近道です。
例えばSNSや世間で話題になっている人がいたら、なんでなんだろう? どういう人物なんだろう? と考えてみたらいいと思う。好かれていても嫌われていても話題になりますよね。みんながなにかを言いたくなる人を常に分析するようにしてみたらいいんじゃないでしょうか。

2020年は『鬼滅の刃』が席巻した一年でしたが、「週刊少年ジャンプ」や「ジャンプ+」は次から次へとヒット作品を生み出しています。なぜそれが可能なのか? と思っている人は多いはずです。
「ジャンプ」作品をノベライズしている「JUMP j BOOKS」の編集者のお二人のインタビューはその理由がわかるものではないでしょうか。そして、エンタメ作品を作っていきたい人はぜひ読んでみてください。


三位『もっと「読み専さん」に読まれたい!~新卒しおちゃん、私利私欲のために「読み専さん」のデータを調べちゃいました~ 』/エブリスタ便り 8月号

データ仙人:なに? 読み専のデータが知りたい? それではまず質問じゃ。読み専さんは全体の何%を占めているのか知っているかね?

しおちゃん:えー、半分くらい……? もう少し多いかもしれないですね、7割位でしょうか。ところで、いつもその喋り方なんですか?

データ仙人:ふっふっふ……甘い甘い。実は、エブリスタで読書をしているユーザーの実に96%が読み専さんなのじゃよ。

しおちゃん:96%!? ほとんどが読み専さんなんですね。そうしたら、読み専さんに刺さるような工夫をしたら一気にたくさんの反応がもらえる可能性があるってことですか!? すごい!

新卒入社のエブリスタスタッフのしおちゃんの疑問にデータ仙人がお答えする人気シリーズの第一弾がなんと三位に食い込みました。
エブリスタで投稿されている皆さんが知りたかったであろう、読み専さんってどのくらいいるの? 読んでもらいやすい公開時間はいつ? そんな疑問にデータ仙人が答えてくれました。これを参考にしたらきっとあなたの作品はもっと読まれるはずです。


二位『「表現力」って何ですか?』/おもしろいって何ですか?

表現力を鍛えたい! と思ったら、まずは短い話をたくさん書くのを、私としてはおすすめしたい。

一本の話をオチまで作るという作業は、文章力や表現力を上げるために絶対に必要な経験だ。これをやればやるほど小説の筋トレになると思ってくれてもいい。

書く動機となったビジョンを、最後までキープし一つの世界を完成させる。反省点がそこで出てきたら、また別の話を作りより表現を研ぎ澄ませていく。この作業がなんだかんだで一番の修行になる。

王谷さんは「「表現力」とは第三者に受け止めてもらう工夫と技術」と記事の中で言われています。つまり、自分ではなく他者に向ける創作に不可欠なものと言えます。
上記に挙げた「表現力」の筋トレをたくさんすると、そこで書かれる登場人物自体の設定も深堀りすることができて奥行きがあるキャラになるので一石二鳥です。こちらの「いいキャラクターは「書かれるべき物語」を呼ぶ」も一緒に読んでもらうと理解がさらに進むはずです。


一位『ものかきが育てた文房具。デジタルメモ「ポメラ」』

――パソコンで書いていた人からも、ポメラのほうがスムーズに書けるとよくお聞きします

東山:ネットに繋がっていないので、SNSの通知が来ることもないし、わからない言葉をネットで調べているうちに隣の広告を見てクリックして、違うサイトを見ちゃって集中できないこともないですね。文字を打つためのストイックな道具として使っている方が多い印象を受けています。

――一回ポメラを使うと離れられないですよね

東山:ポメラとパソコンの両方を使われている方も多いと思うんですけど、ポメラは紙と万年筆みたいな、「書くための道具」として使われていると思います。

2020年のベスト1はなんと「ポメラ」に関するインタビューでした。
「ポメラ」ユーザーさんが何度もツイートしてくださったこともありますが、同時に「ポメラ」を知らなかったという方もこの記事で知ったことで欲しくなったという方が多数いました。やはり、執筆する際にどうしてもネットを見てしまうそんな悩みを持っている方は「ポメラ」を使ってみたいと思われたのでしょう
また、「ポメラ」制作に関する熱い思いも聞かせてもらえたことで、より興味を持ってもらえたと思っています
「エブリスタ」のコンテスト「執筆応援キャンペーン」大賞受賞作品には「pomera DM200」をプレゼントしています。自分の作品で「ポメラ」をGETするという手もあります。どんどんご応募お待ちしています。


「monokaki」は、エブリスタが運営する「物書きのためのメディア」です。