monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

エブリスタが運営する物書きのためのメディア「monokaki」です。 小説の書き方、お…

monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

エブリスタが運営する物書きのためのメディア「monokaki」です。 小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供。 毎週火曜・木曜更新。 https://estar.jp/

記事一覧

こだわらず手放せ! 作家・久美沙織に教わる創作5ヶ条

 ものを書くことの初心者・スタートに立つための情報をお届けする「ものかき未満」。今回は、3月24日にエブリスタが高校生向けに開催したワークショップ「Be Open, Let go…

人間ってこうやってできている――「類語辞典」を開く

ものを書くことの初心者・スタートに立つための情報をお届けする「ものかき未満」。 「この場面、どうやって表現すればいいんだろう」と悩んだり、書き進める中で「この表…

みんなで創作の可能性 NovelJam2018観戦記

monokaki編集部の千葉です。 小説を書くことの面白さに目覚めてから、コツコツとプライベートで小説を書いています。 ど素人ですが、純粋に上手くなりたい気持ちを持ってい…

BL短歌 〜このBLがいいねと君が言ったから〜|ハマモ

今回は、BL短歌についてご紹介します。 「短歌」と言われても、ピンと来ない人は多いかと思います。 「教科書に載ってたやつでしょ?」「ちはやふる?」とにかく遠く、昔の…

喪失とともに|木村綾子

 梅雨があけ、夏が来た。  この季節の訪れは、ほかのときより少しだけ、私を緊張させる。東京に居ながらにして、東京を強く思う。東京を思うことは生きて暮らしていくこ…

もしも、が叶ってしまうことの恐怖|木村綾子

 願わくは過去に戻って未来を変えたい、だとか、パラレルワールドのような世界でまったく違う自分を生きてみたい、などという「もしも」の欲求を抱いたことが考えてみたら…

こだわらず手放せ! 作家・久美沙織に教わる創作5ヶ条

 ものを書くことの初心者・スタートに立つための情報をお届けする「ものかき未満」。今回は、3月24日にエブリスタが高校生向けに開催したワークショップ「Be Open, Let go! おはなしをつくろう」に参加してきました。講師である小説家・久美沙織氏から伝授された「創作のための5か条」を、monokaki向け特別編集版としてお届けします。  「おはなし」を書いたことのある人なら誰でも心当たりがあるような、あるいは「おはなし」を書こうとして挫折したことのある人なら誰でもぎくり

人間ってこうやってできている――「類語辞典」を開く

ものを書くことの初心者・スタートに立つための情報をお届けする「ものかき未満」。 「この場面、どうやって表現すればいいんだろう」と悩んだり、書き進める中で「この表現いつも使ってしまうなあ……」と気づきつつも、”どうにもできないもどかしさ”を感じたりすることはありませんか? 今回は、そんな時に役立つ「類語辞典シリーズ」を紹介します。 「類語辞典シリーズ」とは、ついついワンパターンに陥りがちな表現から脱したい全ての創作者に贈る、感情・場面に特化した類語辞典です。現在は、『感情類語

みんなで創作の可能性 NovelJam2018観戦記

monokaki編集部の千葉です。 小説を書くことの面白さに目覚めてから、コツコツとプライベートで小説を書いています。 ど素人ですが、純粋に上手くなりたい気持ちを持っています。 この連載では、「これに参加すれば私でも小説が上達するのでは?」「存在は知っているけど実際のところどうなの?」というベールに包まれたイベントや企画を取材し、レポートします。 「ものかき未満」な私から、 ものを書くことの初心者になる情報をお届けしていきます。 記念すべき初回の取材として足を運んだのは、2

BL短歌 〜このBLがいいねと君が言ったから〜|ハマモ

今回は、BL短歌についてご紹介します。 「短歌」と言われても、ピンと来ない人は多いかと思います。 「教科書に載ってたやつでしょ?」「ちはやふる?」とにかく遠く、昔の人々が作ったもののことを指していると思ってしまう人がほとんどでしょう。(現代にも短歌は根強い人気をもって存在しており、BL短歌に限らずともたくさんの作家さんがご活躍されているのですが、それについては語りだすと奥深い世界なので、本稿では割愛いたします。) 短歌は、「みそひともじの文学」とも言われ、「5・7・5・7・

喪失とともに|木村綾子

 梅雨があけ、夏が来た。  この季節の訪れは、ほかのときより少しだけ、私を緊張させる。東京に居ながらにして、東京を強く思う。東京を思うことは生きて暮らしていくことを思うことと、もはやほぼ同義だ。  14年前の夏の日、私は一度東京をあきらめかけた。ある朝起きると声がまったく出なくなっていたのだ。それ以外には何の不調もみあたらなかった。声、言葉だけが、暮らしからすっぽりと抜け落ちてしまった。  当時私は24歳。昼は大学院に通い、放課後はモデルの仕事と文筆業、夜から朝にかけては学

もしも、が叶ってしまうことの恐怖|木村綾子

 願わくは過去に戻って未来を変えたい、だとか、パラレルワールドのような世界でまったく違う自分を生きてみたい、などという「もしも」の欲求を抱いたことが考えてみたらいちどもなかった。  なんていうと、さぞ幸福で満ち足りた人生を送ってきたのだろうなんて言う人がいるかもしれないけれど、もちろんそんなことはなくて、いっぽうで人生にすっかり絶望しているわけでもないのだから、この感覚をどう言葉にしたらいいのか。 『時空のゆりかご』の著者のエラン・マスタイは、カナダ生れの脚本家で、本作が小