monokaki―小説の書き方、小説のコツ/書きたい気持ちに火がつく。

エブリスタが運営する物書きのためのメディア「monokaki」です。 小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供。 毎週火曜・木曜更新。 https://estar.jp/

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記事一覧

妄想しまくった、あなただけの世界を見せてほしい|「日本ファンタジーノベル大賞 2021」高橋亜由

「振仮名」の振仮名は何を与えますか? ルビについてあらためて考える|逢坂千紘

チート・バディもの・謎解き・あやかし、全部盛りの元祖和風ファンタジー|夢枕獏『陰陽師』|monokaki編集部

2000年代前半のウェブ小説書籍化(後編)|飯田一史

あなたの「執筆欲」を昂らせてくれる本|村上春樹『職業としての小説家』|monokaki編集部

わかりあえない人の気持ちがわかるような小説を書いてみたい|二宮敦人 インタビュー

妄想しまくった、あなただけの世界を見せてほしい|「日本ファンタジーノベル大賞 2021」高橋亜由

 鈴木光司、畠中恵、森見登美彦、西條奈加、古谷田奈月という多彩な作家を輩出してきた「日本ファンタジーノベル大賞」。惜しまれながらも2013年度を機に一度休止したが、2017年からは一般財団法人新潮文芸振興会が主催となって復活した。ここからデビューした作家たちはエンタメや純文学とジャンルを縦横無尽に活躍している。  現在の選考委員は恩田陸と森見登美彦、そしてヤマザキマリ。「日本ファンタジーノベル大賞」の選考側はどんな作品を求めているのか? 「日本ファンタジーノベル大賞」事務局の

「振仮名」の振仮名は何を与えますか? ルビについてあらためて考える|逢坂千紘

 こんにちは、逢坂千紘(あいさかちひろ)です。  ルビについての質問がいくつかあったようなので、第三弾は意外と奥が深い「ルビ」や「ふりがな」について触れていこうと思います。  ただ、その前に「ルビ」と「ふりがな」の微差について簡単に明示して、今回はどちらもおなじ意味として統一します。 ルビとふりがなのちがい 「ルビ ruby」というのは、宝石のルビーのことです。  宝石がどうして原稿のうえで輝いているかというと、英国では活字のおおきさ(ポイント)を宝石の名前や宗教的な

チート・バディもの・謎解き・あやかし、全部盛りの元祖和風ファンタジー|夢枕獏『陰陽師』|monokaki編集部

こんにちは。「monokaki」編集部の碇本です。 1月と2月はすぐに去っていきますね。もう3月に入ってしまいました。 私が今年になって一番最初に見たテレビ番組はNHKで放送している『100 de 名著』の特別版『100 de 萩尾望都』でした。萩尾望都さんと言えば、「花の24年組」と呼ばれた少女漫画家の一群においても飛びぬけた才能を持ち、少女漫画だけではなく、のちの創作者たちに多大な影響を与え続けている天才漫画家です。 萩尾さんの代表作である「ポーの一族」シリーズの主人公

2000年代前半のウェブ小説書籍化(後編)|飯田一史

「楽園」での高評価を受けて新人賞投稿に至った米澤穂信『氷菓』 自費出版やモバイルサイトの有料課金モデルではないウェブ小説書籍化の動きは、2001年から起こっている。  たとえば米澤穂信『氷菓』が第5回角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞を受賞して角川スニーカー文庫内「スニーカー・ミステリ倶楽部」の第1回配本として10月に刊行された。  米澤によれば、この作品は「オンライン小説の評価サイトに投稿したミステリーがほかの作品と比べて桁違いに評価が良かったため、リライト

あなたの「執筆欲」を昂らせてくれる本|村上春樹『職業としての小説家』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。 「小説の書き方本を読む」の第三回です。前回のジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』の記事も様々な反応をいただけてうれしかったです。 この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかかる部分や、自分に響いたという箇所があれば、ぜひ記事を読むだけではなく、書籍を手に取ってもらえればと考えています。 第三回は村上春樹さんの『職業としての小説家』についてです。今作はエッセイとし

わかりあえない人の気持ちがわかるような小説を書いてみたい|二宮敦人 インタビュー

 エブリスタの前身であるモバゲータウンからWeb投稿で小説を書き始め、あるきっかけで出版に持ち込んだことで商業出版デビュー。初期にはホラー作品が多かったが、デビュー10周年を迎えて近年ではヒューマンドラマ作品を多く手掛けるようになった。  まさにWeb小説の申し子とも言えるこの作家は、フィクションだけではなくノンフィクション作品での評価も高い。Web小説を書き始めた理由から、小説との向き合いかたや取材方法などについて二宮敦人氏に聞いた。 生きることと死ぬことを病室のベッドで